sero’s diary

破壊なくして創造はない

不思議な体験③

そら耳って誰でも経験したことがありますよね。

 

そんなそら耳に関する不思議な体験をしました。

 

可愛がってくれたおばさん

私は小さい頃から初孫ということもあって

たくさんの人に可愛がられていたそうです。

 

その中でも東京のおばさんは

帰省する度に優しい口調で

私の名前を呼んでくれていました。

 

私は、幼少期から思春期、大人へとなるにつれて

親戚が来る度に自分の部屋に閉じこもっていました。

 

親戚付き合い面倒だなぁ

と思いながらも挨拶をするために

親戚がいる茶の間に行きます。

 

すると東京のおばさんが

優しい声で私の名前を呼んでくれました。

 

いつも癒し系のおばさんですが

いつの日からか体調が悪化したことと

高齢になったことで帰省することが少なくなっていました。

 

母親に話を聞くと

白血病で闘病しているとのことでした。

 

治ってくれるといいなぁ

と思いながらも日々が過ぎていきます。

 

そんなある日

寝ようとしているとどこからともなく

懐かしい声が聞こえてきました。

 

聞き覚えのある優しい声

 

私の名前を何度も呼ぶ声が聞こえてきました。

 

心地の良い声に

懐かしさを感じながら眠りにつきました。

 

翌朝、懐かしい声が聞こえたことを母親に伝えると

「さっき東京の親戚から連絡があっておばさんがなくなったって…」

 

もしかしたら先日のあの声は

東京のおばさんが最後に会いに来てくれたのかなぁ

 

そんな不思議な体験をした。